こんにちは!横浜・川崎・鶴見のそうみ行政書士事務所のイワサワです。
日本では今後も高齢化が進み認知症の人は増えていくことが予想されます。認知症は誰にでも起こり得る症状の一つと言えます。
「認知症になっても安心に暮らしたい」ということを地域で取り組みだったり、様々な場所で耳にすることが増えてきました。
いざというときのために親が認知症になる前に備えておくこととは何でしょうか?
急な入院や介護でお金が必要な時に困らないために「両親の貯金をどう子どもたちが知るのだろうか?」ということを考えてみたいと思います。
実際家族間でお金の話をしようと思っても「まだいいだろう」と先延ばしにしたり、「話しづらいから」という理由で敬遠しがちな内容だと思います。
お金の話を直接するのはなかなか難しいので、そういう場合はあえて話を切り出さず、ご両親にノートに書き留めておいてもらうという方法もあります。
その一つの手段にエンディングノートというものがあります。
エンディングノートというと、遺書か何かのように勘違いされる方もいらっしゃいますが、そうではなく、ご両親の人生を引継ぐノートの役割もしてくれるものなんです。
ちなみに、財産といっても大げさに考えず、預金がある銀行名、支店名が書いてあるだけでもいいと思います。
何度でも書き直せるものなので、内容の変更があればその都度修正ができますので、一度あなた自身も書いてみるとご両親にお勧めしやすいかもしれませんよ。
また、恥ずかしいから万が一の時まで子どもたちが見ないでほしいというご両親には、その願いを尊重してあげることもできます。
例えば行政書士などの専門家に預けたりすることもできますし、貸金庫に預けるなんて方法もあります。
そこまでせずとも封筒に封をしておくだけでもいいと思います。
そういう提案であれば、ご両親も受け入れやすいんじゃないかなって思おうんですよね。ぜひ検討してみてください^^
ちなみに、保管場所に関しては、事前に家族に伝えておかないといざというときにノートのありかを探すことになってしまうので注意が必要ですよ。
最近、両親の思いを引き継ぐ。これは、私たち子供世代には大事なことなんではないかなって思います。
でも、大事だからといって両親を困惑させては可哀そうですし、喧嘩になってしまうのでは本末転倒です。
ならば最大限両親を尊重しつつ、引継ぎをしっかりできるように、お盆の時期に一緒に未来について話し合っていただければ嬉しいなと思います。
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そうみ行政書士事務所は、神奈川県横浜市鶴見区に拠点を置く行政書士事務所です。
任意後見、死後事務、セミナー(エンディングノートや後見制度、終活全般についての内容が多いですが、障害をお持ちの当事者の方やそのご家族等に向けたライフプラン作成のための講座や、介護・障害福祉施設等の事業者さま向けの勉強会等も承っております。)を中心に、皆様のお手伝いをしています。
こんにちは!
そうみ行政書士事務所代表、介護系行政書士のそうみです。
実は私、大学は心理学科を出ておりまして『発達心理学』という分野を専攻していました。大学時代はアルバイトばかりであまり大学に真面目に行っていなかったので(汗)、改めて学び直したいと思い、この秋から通信教育で大学の勉強をしています。本当に便利な世の中になりましたよね!
『発達心理学』は、人が産まれてから亡くなるまでの『発達』を学んでいくものですが、大学の頃には右から左だった乳幼児期の発達についての内容が、『あぁー息子もそうだったぁー』と懐かしくなったり、『まさにいま、この段階だ!』と微笑ましくなったりと随分面白く感じられるようになりました。
さて、発達というと子どもをイメージしがちですが、人間は死ぬまで発達する生き物です。ですが、必ずいつかは亡くなります。本当に本当に残念ですが、お医者さんから『そろそろ覚悟しておいてください』といったことをご家族について言われたら。
大変なときなのですべて完璧にやることはできないと思いますが、考えておいた方が良いことについてお知らせします。
①ご葬儀やお墓のこと
目の前に迫っていないとなかなか取り掛かれないものの、いざ目の前に迫ると、それはそれで取り掛かりづらいものです。
お別れを目前に控えたご家族に、ご葬儀やお墓など亡くなる前提のお話をするのは心が痛むかもしれません。
ですが、どんなお葬式が良いか?誰に声を掛けるべきか?もしくは、掛けてほしくない人はいるか?
ご希望ももちろんですが、既にどこかの葬儀社の会員になっていたりしないかはできれば確認しておきましょう。既にいくらか支払っていたり(積立てていたり)、会員価格でお安くなったりする可能性がありますので、万が一知らずに別の葬儀社さんに頼んでしまったらもったいないです。
またお墓についても、いまあるお墓で良いのか?入ったあとの法要(何年先までやってほしい等)や、後継者(墓守)について何か考えがあるか?聞いたことがなければ、聞いておけると良いですね。
女性であれば自分の実家のお墓に入りたいとか、樹木葬とか、最近では年配の男性でも、子どもたちに迷惑を掛けないように墓じまいをして海洋散骨を希望する、という方も増えてきました。
②保険のこと
生命保険や入院補償の医療保険等に入っていないか?死亡保険金がある場合、受取人は誰か?確認しておけると良いですね。
亡くなってしまうと、預貯金は原則動かせなくなってしまいますが、生命保険は受取人が決まっていれば比較的スピーディーに受け取ることが可能です。
葬儀費用や入院費等、比較的大きなお金が必要となるのでありがたいですよね。
保険証券の場所が分かるのが一番確実ですが、それが分からないようであれば、最低限保険会社の会社名もしくは担当者の連絡先を確認しておきたいですね。
③預貯金口座のこと
店舗がある銀行、特に紙の通帳を持っているようであれば、そこまで心配する必要はありません。ですが、WEB通帳を使っていて本人しか見れない。または、そもそも店舗のないネット銀行を使っている。
そういった場合、通帳がなく郵送物も少ないため、ご家族が知らなければ見落とされる可能性もあります。
本人しかパスワードが分からなければ、パソコンやスマートフォンからも見ることができません。
インターネットで銀行を使っていないか?使っているとしたら、どこの銀行か?
銀行名さえ分かれば調べられますので、それだけでも確認しておけると安心です。
④株や投資信託のこと
最近では少額から気軽に始められるようになり、株や投資をしている方が本当に増えました。しかし、株券も発行されないため、ご家族が把握していないことも少なくありません。
証券会社や信託銀行からたまに郵便物が届くようであれば、何かしらされているはずなのでどこの証券会社か覚えておくようにしましょう。
また、セットで③のインターネット銀行の預貯金口座を持っている可能性もあります。
これらのことが把握できていると、遺される家族はとても助かります。大切なご家族を失ったばかりなのに、手続きに追われて悲しむ間もないというお声もよく耳にします。
お別れを目前にしたご家族に、亡くなった後のお話をするのは酷と感じるかもしれません。しかし、最後だからこそ話せるということもあるでしょう。そして、いなくなってしまってからでは聞くことはできません。本当はどうしてほしかったのかな…などと思うくらいなら、聞いてしまった方がすっきりするのではないでしょうか。
また、できれば遺される方にそのような気遣いをさせなくても済むよう、これを読んでくださった貴方はエンディングノートや遺言書でしっかりと分かるように残しておくようにしましょうね!
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