こんにちは!
そうみ行政書士事務所代表、介護系行政書士のそうみです。
突然ですが皆さんは、自分の『口ぐせ』知ってますか?
自分で意識しないで口にしている言葉なので、自分ではなかなか気づけないですよねぇ。
我が家の2歳の息子、近頃めきめき日本語能力を身につけてきていて驚かされる日々なのですが、最近の口ぐせは『もうーあによー(もうーなによー)』と、『まあいいわー』。なんだかどちらも、2歳児らしからぬ言葉ですよね。(笑)
なのできっとこれらは、私や夫の口ぐせなのだと思うのです。
変な場面で連呼されるので、結構恥ずかしいのですが(汗)面白いですね!
さて、スタッフのモンジが現在『エンディングノートを実際に書いてみよう!』というシリーズで、実際にノートを書いてみて感じたことなどをブログに書いています。
ところで、そもそもエンディングノートって何のために書くのでしょうか?
そうみ事務所がある横浜市鶴見区でも『わになるノート』というエンディングノートを作り、区役所等で配布しています。
『エンディングノートを書いてみよう!』とか、『エンディングノートの書き方』などの講座はよくありますが、そもそもエンディングノートって何のために書くの?みんな書かなきゃいけないの???と思いませんか?
エンディングノートを書いておくと、実際にどんないいことがあるのでしょうか。
私が考える『いいこと』は、大きく下記の5つです。
①遺されたご家族たちの負担が減る!
②急な事故や病気のリスクヘッジにも!
③より良い治療や介護が受けられるかも?
④自分自身の整理ができる!
⑤感謝の気持ちや想いを伝えられる!
①遺されたご家族たちの負担が減る!
いまは色々な種類のエンディングノートがありますが、主に書くべき内容自体は(情報の細かさの差はあるものの)大きくは変わりません。『エンディング』『終活』という名のとおり、人生が終わるとき、終わった後のことが多く書かれていることになります。
当然そのときには、書いた本人はいないことになります。どんな葬儀をして、どこのお墓に入るのか。入った後のお墓はどうするのか。財産はどこにどんなものがあるのか。どんな風に分けてほしいのか。生命保険はどこの会社のどんなのに入っていたのか・・・。残念ながら、もう本人は一切伝えることができません。
それらの内容がきちんと遺されていることで、ご家族は時間やお金を使って調査したり、ああでもないこうでもないと親族で話し合いをしたりしなくて済みます。
これだけでも、遺されたご家族から死してもなお大いに感謝されることでしょう。
②急な事故や病気のリスクヘッジにも!
先ほど、亡くなったあとのことを書くノートだとお伝えしたばかりですが、実はエンディングノートは亡くなったあとだけのためのものではありません。急な事故や病気によって、ご自身の意思表示が難しくなってしまったときにも大いに役に立ちます。
急な事故で緊急手術が必要になったとき。もしかしてあなたは、意識がなくて判断できないかもしれません。
また『これ以上の治療は難しい』と言われた家族は、延命治療の判断を求められます。たとえ回復の見込みがなくても、もっと生きてほしい。しかし、一度延命治療を行ってしまえば途中で止めることは原則できません。果たして、本人はどう思っているのか?行ったとしても、行わなかったとしても、その判断はとても重たいものですし、どちらの決断をしてもきっとずっと『あれでよかったのか?』という思いは消えないでしょう。
大切な家族にそんな負担を背負わせないためにも、きちんとご自身の意思表示を残しておいていただきたいです。
③より良い治療や介護が受けられるかも?
先ほどの内容にも繋がりますが、『延命治療』と言ってもその内容は実は幅広く、私の考えている『延命治療』とあなたが考えている『延命治療』はもしかしたら違う内容かもしれないのです。ですので、単に『延命治療はしない』とだけ書かれていても、一体何が『延命治療』に当たるのか?を結局ご家族が判断しなければならないかもしれません。
心臓マッサージをする?輸血をする?胃ろうはしない??どこからがアウトなのか、きちんと書き示しておくことでご家族はもちろん、あなたも希望どおりの治療を受けることができます。
また超高齢社会である日本では、『認知症』『介護』は避けて通れない問題です。認知症になってしまったら、あなたはあなたの意思を正しく伝えられなくなってしまうかもしれません。どこで、どんな介護を受けたいのか?イメージがつかない方は、『こんな介護は嫌だ!』『こんな老後は嫌だ!』から考えていくと、イメージしやすいかもしれませんね!
④自分自身の整理ができる!
エンディングノートに興味を持っていても、手元に持っていたとしても、実際には書かない、書けない人がたくさんいると言われています。それは何故なのでしょうか?
もちろん、自分が死ぬことや認知症になることを前提として書くのは気が進まないというのも大いにあると思います。だけどそれ以上に、『イメージがつかない』『どんな選択肢があるのか分からない』というのも書き進められない大きな原因の一つではないでしょうか。
たとえば先ほどの延命治療や介護にしても、じゃあ何か延命治療に当たるのか?どんな介護の選択肢があるのか??経験がなければ、なかなかイメージが湧かないのではないかなと思います。
それらについて普段のニュース等でも意識してみるだけでも、充分大きな一歩です!それによって、じゃあ自分はどうしたいのか?どうしてほしくないのか?
是非、自分でも気づけていなかった自分の希望や気持ちを整理してみてくださいね!
もちろん、どこの銀行や証券会社に口座を持っているか、どこの生命保険に入っているか等の情報を整理しておくこともとっても大切です。それを機に保険の見直しを行ってみるのも良いですね。
⑤感謝の気持ちや想いを伝えられる!
ここまでノートを書いてくれば、きっとあなたは気づくと思います。
ノートに書くのはあなたのことばかりですが、その内容を実現してくれる人は誰でしょう。この一生懸命書いたノートは、誰に渡せば良いのでしょうか。
そう、このノートに書いたことを実現してくれるのは、あなたではないのです。
もしもノートを渡す相手が思い浮かんだら、あなたはとてもラッキーだと思います。
元気なうちに大切な人の存在にきちんと気づけたからです。そして、これからあなたの人生が終わるまで、たくさん感謝の気持ちを伝えることができます。
どんなに一生懸命ノートを完璧に書いたとしても、それを実行する人がいなければただの自己満足に終わってしまいます。
たとえ小さなことであっても、日々たくさん想いを伝えてくださいね。
そして、希望を叶えるためには当然感謝の言葉だけでは足りません。そのための費用もきちんと考えておかないと、意味がありませんよ!
さて、今日はエンディングノートを書くメリットについてお話してみました。
ノート自体ももちろん大切なのですが、私個人としてはそれをきっかけに調べてみたり、セミナーに出てみたり、資料を集めたり、いろんな人に話を聞いたりしながら、パートナーやご家族と会話が増えることが一番のメリットかもしれないなと思っています。
そして、もしもノートを渡す相手が思い浮かばないあなた。実は私も、初めてエンディングノートを書いたとき、全く思い浮かばなくて非常に悩みました。
そんなときには、専門家にお願いすることも可能です。身寄りがいないからと言って、諦める必要はありません。気になることがあれば、いつでもご相談ください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
良いお話だったなーと思ったあなた。確かに必要だよなーと思ったあなた。
きっと今夜寝たらまた忘れてしまうので(笑)、是非今日のうちに何か一歩踏み出してみませんか??
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そうみ行政書士事務所は、神奈川県横浜市鶴見区に拠点を置く行政書士事務所です。
任意後見、死後事務、セミナー(エンディングノートや後見制度、終活全般についての内容が多いですが、障害をお持ちの当事者の方やそのご家族等に向けたライフプラン作成のための講座や、介護・障害福祉施設等の事業者さま向けの勉強会等も承っております。)を中心に、皆様のお手伝いをしています。